はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

はじき銀舎の形成 其の五〜思いがけない告白〜

こんばんは、はじき銀舎です。


前回は高校で出逢ったK君の話でした。
hajiki-ginsha.hatenablog.com


続く今回は、僕が通った大学内の話。



僕にとっては、青天の霹靂と言える出来事が起きる。


大学1年の時に、同じ学部の女の子から"付き合ってほしい"と告白された。




その子とは、入学してすぐに交流があった。


強制的に参加させられる1泊2日のキャンプがあり、そこで同じグループに。


キャンプが終わってからも、10人くらいのグループで集まる機会が多く、交流は続いた。


僕は団体行動が苦手ながらも、当時何もわかっていなかった大学生活に必死に付いていこうと、グループの交流を普通に続けていたつもりだった。



そんな中の、何の前触れもない突然の告白。



告白されたのはもちろん初めてだったし、この頃にはほぼゲイだという自覚が徐々に確信に近くなっていたこともあり、頭が真っ白になった。




そして思った。
これは返答に困ったぞ…、と。



その場で僕は相手に"1週間考えさせてください。"と言い、別れた。


もちろんその場ですぐにお断りしても良かったし、そうするべきだったのかもしれないが、一番相手が傷つかない方法で断るようにしようと決めていた。


あれこれシミュレーションし、伝えるべきセリフを考えに考えた。




1週間後、その子と会った僕は、"友達としてしか見ることができない"という理由で断りの返事をした。


その後すぐにグループで集まることはなくなり、その子ともろくに会話することもなくなった。




自分の気持ちに嘘をついて付き合うのは、相手にも迷惑になる。


僕はその子に限らず、やはり女性のことを恋愛の対象として見ることができない…。



この経験から、僕は男性しか好きになれないことを確信した。




以来、大学の友達にはゲイを隠し続けた。疑われたことも少なくないが、何とか切り抜け大学卒業に至った。




[次回へ続く]