はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

非スイーツ男子〜食の好みもマイノリティ?〜

どうも、はじき銀舎です。

 

 

 

はじめに断りを入れておきます。

今回の記事、読んでくださる方の共感を得られない内容だと思います。

ですが、ブログをやっていく中で、僕のパーソナリティとして紹介しておきたいことなので、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

無性にたい焼きを食べたくなって、買ってきた。中身は小豆あんと金時芋。

 

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だけど、僕は甘いものが苦手

金時芋はまだしも、正直小豆あんは甘さがあまり得意ではない。

 

 

何故甘いものが苦手かというと、甘いものの大半に入っている、乳製品が食べられないから

 

 

 

牛乳やヨーグルトはもちろん、グラタンやピザなどチーズを使った料理、バニラアイスやケーキも食べられない。

チョコレートは甘かったり、乳成分割合の高いものは苦手。

コーヒーは大好きだが、カフェに行ってもブラック一択。

 

挙げたらキリがないくらいだ。

 

 

これまで、「乳製品アレルギーなの?」と数えきれない程聞かれた。

違うと言うと、「ただ嫌いなだけでしょ。」と吐き捨てられる。

 

実際は口にしたら戻してしまうくらい受け付けないのだが、小学校時代は給食で毎日牛乳が出てきて、毎日が苦痛だった。

特に、5年・6年の時の担任だった女性教師は、飲み切るまで給食を終わらせてくれなかった。誰かが代わりに飲むことも許してくれなかった。

 

牛乳が、成長するのに大事な栄養を豊富に含有した飲み物だということは分かっている。

だけど、物心ついた瞬間からどうしても受け付けない。

 

飲まされたという、そういった強要は今でもトラウマになっている。だから、たとえ人生をやり直せるとしても、小学生には絶対に戻りたくない。

 

中学では牛乳が選択制になった為、何とか難を逃れたのだが、それでもその後、苦手な乳製品を口にしなければならない機会は何度かあった。今でも思い出したくないが。

 

そんな料理を好きで食べている周りの人が羨ましくて仕方がなかった。

 

 

 

そんな僕は、甘いものは苦手だが、反対に辛いものは大好物だ。激辛の文字には目がない。

 

唐辛子やタバスコは必ず自宅に常備しているし、山椒やワサビの辛さも想像するだけで涎が出る。

 

 

 

冒頭の話に戻る。

 

たい焼きを買った理由は、たい焼きの"皮"の部分が好きで食べたくなったから。

生地というか、その料理のメインを支える食材が好きという料理が幾つか思い当たる。

 

たこ焼きはたこよりも生地の方が好きだったり、御菓子のポッキーであれば持ち手のスナック部分が好きだったりする。


"素材の味"と言えば聞こえはいいけど、意味が異なるか…。

 

 

 

自虐的な発言だが、性的指向だけでなく、食の好みもおそらくマイノリティだ。

スイーツといわれるものは大抵食べられないから、かなりのマイノリティだろう。

 

 

だけど僕は、"これは個性だ"と前向きに捉えている。個性の無い人生よりも刺激的だろうし、他人に迷惑をかけない個性は魅力的だと思っている。あくまで、"他人に迷惑をかけない"個性の話。

 

 

ここまで書いてきて、自分自身何を言っているのか、結局何が言いたいのか不透明になってきた。

 

 

だけど、小学生の頃の苦い経験から、僕は強要されることが嫌いだ。

 

 

食事も人生も思うまま自由にやっていきたい。

 

 

表裏一体

どうも、はじき銀舎です。

 

 

 

一昨日の水曜、日テレ系の番組「笑ってコラえて!」を何気なく観ていて、気になったことがある。

 

 

それは、「朝までハシゴの旅」のコーナーでのこと。

 

このコーナーは、芸能人が夜から翌朝の始発電車の時刻まで、一般の方の呑みの席に同席してトークをしながら呑み歩くというもの。

 

この日の放送は、女優の戸田恵梨香さんとバイきんぐの小峠英二さんの御二方のロケ。

 

 

僕が気になった点は、一般の方に対する小峠さんの質問だ。

 

 

ほとんどの方への一つ目の質問が「彼氏(彼女)いるの?」だった。

 

 

これはセクシャルマイノリティの多くにとっては苦手或いは苦痛に感じる質問であろう。

 

 

但し、放送枠に収めるために編集が加えられていて、カット部分で違う質問をしている可能性がある。

また、番組の構成や進行上、ディレクターから質問を指示されている可能性もある為、小峠さんの発言に嫌悪感を抱いたとか問題があるとは言わない。

 

 

この質問、僕のようなゲイであれば、"彼女"の部分が"恋人"や"パートナー"であれば、負担は多少減るのかもしれない。

 

だけど、そもそもプライベートのことを根掘り葉掘り聞いてほしくないという考えの人は少なくないだろう。

これはセクシャルマイノリティに限ったことでなく、ストレートの方にも言える。

 

 

そんな僕は、職場の呑み会もほとんど開催されないし、そういった場面に遭うことはそう多くない。

 

だけど、この質問はどうしても苦手である。

 

たまに質問がぶつけられても、

「恋愛・結婚に興味がありません。一人が好きなので。」と答えて何とか乗り切っている。

 

本当に興味が無いのは"女性に"なんだけどね、と心で思いながら。

 

 

 

では、僕が番組ディレクターだとして、一般の方にどういった質問をぶつければいいのか?と問われると、それは難しい問題だと思ってしまう。

 

結局、視聴者は一般の方のものでも恋愛の話が一番食い付くんだろうし、それ以外の常套の質問がまるで無い気がする。

 

 

 

この問題の打開策はなかなか見つからないだろうから、TVの中でも現実世界でも恋愛トークが今後ますます増えていきそうだ。

何か良い"キラーチューン"ならぬ、"キラークエスチョン"があればいいんだけど。

 

 

聞き手の興味と受け手の嫌悪はベクトルは違えど、表裏一体の部分があるのかもしれないな、と放送を観ながら感じた。

 

 

 

 

 

ここからは、同じく一昨日のランニングの話。

 

 

 

16km走ったが、今までランニング後に必ず起きていた脚の痛みが無い。

これは良い傾向だろう。

 

 

実は、走る時のフォームがおかしい為にいつも脚の痛みが発生するのではないか、と仮説を立てた僕は、そこを改善することを重点的に意識してランニングを行った。

 

 

すると、いつもと変わらないペースで走っても身体への負担が少なくなっていた。徐々に慣れてきたのかもしれないが、この結果から、今はランニングへのモチベーションが更に上がっている。

 

 

まだまだいける。まだまだ頑張ります。

 

 

 

最後に、今回から「Runkeeper」というアプリをインストールして使用してみた。

走行距離・ルートがGPSで記録されるから、結構便利。

 

 

ただ単に身体を動かすだけでなく、分析して頭で考えながら取り組みたい。

 

 

それにより頭脳を鍛えられたら、まさに一石二鳥だ。

 

 

今日の一曲

さかいゆう「再燃SHOW」

ピアノ演奏技術と優しい歌声は唯一無二、さらにはPOPセンス抜群な天才、さかいさんの2016年発表曲。

 

"最強の敵は自分 必ず勝て"の歌詞に背中を押してもらっています。

 

このシングルの1曲目が「再燃SHOW」だけど、3曲目に入っている「But It's OK!」も応援ソングでよく聴いています。

嬉しい話と悲しい話

どうも、はじき銀舎です。

 

 

 

先ずは、昨日の嬉しい話。

 

 

僕の職場には、いつも仕事熱心なパートさんが居る。一回り以上年齢が離れている女性のパートさんだ。

 

先日僕はほんの気持ちではあるが、甘い物が好きなその方に御菓子を差し上げた。

ちなみに、その御菓子はEさんの記事でお馴染みの店舗のものだ。

 

「嬉しいです。ありがとうございます。」と受け取ってくださり、本来ならそこまでで良かった。

 

 

だが、昨日会った際に、「美味しかったです。」という感想と一緒に、紙袋を渡された。某有名洋服店の紙袋だ。

 

「あのスイーツ、知らなかったので、今度自分でも買いに行ってみようかと思います。」

「これ、お返しです。」

 

 

僕は驚きとともに、嬉しさが込み上げた。

お返しを貰うなんて想像だにしていなかったし、プレゼント自体貰うの何年振りだろう。

 

僕は「すみません、ありがとうございます。」と申し訳ないなと思いながらも感謝し、受け取った。

 

 

帰宅してから中身を確認したら、ハンカチと靴下が入っていた。

しかも、どちらもデザインがかなり好みだ。

 

僕は昔からファッションに関してはシンプルで大人びた服が好きで、夏場はポロシャツ、夏場以外は襟付きシャツにジャケットやセットアップを着用することが多い。

あまり派手な色の洋服は好まず、紺やグレー、黒の服が大半だ。

 

頂いた靴下はシックなデザインで、ハンカチは少し遊び心の入った特徴のある柄がお気に入りだった。

 

 

僕は仕事でお世話になっている日々の御礼に御菓子を差し上げているから、見返りを求めていない。僕が渡して喜んで受け取っていただけた段階でイーブンだと思っている。

 

 

それなのに、こんなに素晴らしいものを頂戴するなんてなんて幸せ者なんだろう、と感じた。

 

と同時に、"プレゼントを貰えることってこんなに嬉しいんだ…。"と僅かな淋しさを抱いた。

 

 

でも、頑張っていれば、たまには僕にも良いことがやってくるんだ。天にはまだまだ見放されていないな、と謎の自信を持った出来事だった。

 

 

 

ここからは悲しい話。

 

 

大分間が空いてしまったが、昨夜走ってきた。

 

 

但し、5kmも走っていない。ウォーキングはいつも以上の距離を取ったが、走りの距離をかなり少なくした。

 

というのも、前回17km走った翌朝からずっと膝に違和感を感じており、連日湿布を貼って寝ても治らなかった。

それでも、自然回復を願って日を置いたら10日くらい過ぎてしまった。

 

 

ようやく通常の状態に戻ったため、久々に走るに至ったという訳だ。

 

 

だが、膝の痛みに悩まされた期間は仕事中もたまに足を引き摺るように歩いていた。

あまりに治らないことを疑問に思った僕は、職場の陸上経験者に原因を訊いてみた。

すると、

 

「はじきさん、始めたてでその距離は走り過ぎです。」

 

と一撃を喰らった。

 

 

僕が調べた結果、フォームが悪いのではないかと結論付けたが、陸上経験のあるその方は"距離をかなり減らして無理しない程度で。そこから一段一段と徐々に距離を伸ばしていくべき"とアドバイスしてくださった。

 

 

近いと思っていた20kmという目標が遠くに感じられるようになってしまった。

 

 

だけど、無理しない程度にコツコツ頑張ることにします。

 

 

 

 

今日の一曲

EXILE「real world」

最初に耳にした時から、ずっと好きな曲。

未だにEXILEの楽曲ではトップ3に入るくらい、個人的に聴き続けていますね。

"感謝の1ヶ月"と少しの雑談。

どうも、はじき銀舎です。

 

 

 

早いもので、ブログを開設して1ヶ月が過ぎました。

 

何事にも三日坊主な性格がどうしても直らない僕がここまで続けられているのも、偏に読者の皆様のおかげです。

 

特に、ゲイグループの皆様には記事に対してコメントをいただくこともあり、大変嬉しく思っています。

"生の声"というと語弊があるかもしれませんが、それぞれのブロガーさん独自の文面でコメントを頂戴することに、こんなに喜びを感じるとは思ってもいませんでした。

もちろん、読んでくださっているだけでも、僕のブログへの原動力に繋がっております。

 

関わってくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。

 

 

この記事のタイトル"感謝の1ヶ月"、捉えようによってはブログを辞めるのかと思われるかもしれません。

 

 

すみません、まだ続けます。

 

まだまだ続けていくつもりです。

 

拙い文章ではありますが、今後ともお付き合いいただけたら幸いです。

 

 

 

 

さて、ここからは雑談です。

 

 

最近よく、東京の街に憧れを感じる。

 

 

東京に移り、夢に向かって歩き出した知人が居り、その姿を見た影響は少なからずある。

加えて、何でも揃っていて便利な街という印象はずっと抱いている。

印象というより事実だろうけど。

 

僕の出身は九州の田舎で、大学で違う都市に出て、現在は仕事の関係でまた違う都市に住んでいる。

 

東京に行ったことはあるが、修学旅行や就職活動で行っただけだから、自由に時間を過ごしたことは未だ無い。

 

 

ただ、一度は遊びに行きたいなと頻繁に思っている。

 

確か、新宿2丁目や上野、新橋はゲイバーが多いんだったっけ?

 

先日ゲイバーデビューを果たしたことだし、東京のそういった街にも足を運んで覗いてみたい。

山手線とか街の位置関係も全く分からないし剰え方向音痴だから、迷うのは必至だけど…。

 

 

 

僕にしては珍しく、ブログを始めてからというもの、さまざまなことへの好奇心のバロメーターが急上昇している。

相乗効果となっているのかもしれないが、取得したいと考えている資格も沢山ある。

 

 

色々と制限があるが、一度きりの人生なんだし、思い切って活動しなきゃ勿体無い!

 

 

そう思っても、それを行動に移さなかったのが、これまでの僕。

 

 

だけど、変わらなきゃいけない。

 

 

"新しい僕"を自分自身で創っていき、魅力のある男性になっていきたい。

 

 

チャンスを掴め!

3/14(水)、職場にEさんがやってきた。

 

 

Eさんのことは以前記事で紹介したが、

 

hajiki-ginsha.hatenablog.com

 

「こんにちは。」と第一声を放った瞬間から、相変わらず爽やかで笑顔が輝いている。

 

 

 

 

Eさんの訪問はいつも突然なのだが、今回は予め訪問することを知っていた。

 

 

というのも、前回お会いした際に、次回来る時は事前に連絡してほしいと頼んだからだ。

 

 

何故そんなお願いをしたかというと、どうしても渡したいものがあったから。

 

 

それは甘い御菓子なのだが、満足してもらいたい想いが溢れてた僕は念の為、
「甘いものは好きですか?」
「渡したいものがあるので、次回来ていただく日が決まったら、事前に連絡いただけると嬉しいです。」
とメッセージを送っていた。

 

 

 

Eさんとはたまに仕事に関することをLINEでやりとりしている。また、訪問時に都合が合えば、2人でご飯やカフェに足を運んでいる。

 

そして、その会計は何故かいつもEさんだ(僕は払いたいんですが、払わせてくれません。ケチだと思われないように補足しておきます)。

 

 

毎度のようにお金を出してもらってるので、何かお返しをしなければとずっと考えていた。

 

 

 

 

お返しに差し上げようと考えている御菓子のお店は、一風変わった何十種ものスイーツを手軽にチョイスして購入できる点が魅力で、今年の頭に雑誌に掲載されているのを見て知った。既に仕事関係者2人に差し入れて好評だったから、僕の中では"間違いない差し入れ"だ。

 

だが、お店は休日しか行くことができないくらいに自宅から離れている。

 

その為、Eさんの手間をかけてしまうが、事前にいらっしゃる日を教えてほしいと伝えていた。

 

 

 

 

 

そして月日は流れ、3/12(月)にLINEの通知が鳴った。

 

 

Eさんからだ。

 

 

「14日(水)に訪問するのでよろしくお願いします。」というメッセージが届いた。

 

 

僕は浮かれながらも、「教えてくださりありがとうございます。当日お待ちしています。」と簡潔な文章で返信した。

 

 

 

13日(火)、偶然にも仕事が休みだった僕は、昼間に菓子店へ。

 

この日は、翌日がホワイトデーとあって、店には列ができていた。女性の姿もあったが、恋人にお返しを渡す為に訪れているような男性の割合が高い。

若い二枚目や幸せそうなパパなど、皆がリア充に見える。

 

 

Eさん、何故このタイミングに来ちゃうかな…。

 

 

もちろんEさんの仕事の都合で、それ以外に深い意味は無いに決まってる。

だけど、脳裏に浮かんだEさんの満面の笑みが、何故だか僕が困るように、Eさんが意図的に仕組んだような"したり顔"のように感じてしまい、いかんいかんとすぐに頭を振り払った。

 

 

そんなことを考えながら5分くらい列に並んだ後、ようやく入店。

 

 

ちなみに、僕は普段の生活では絶対に行列には並ばない。行く予定だったとしても、列を見るだけで諦めることもある。飲食店であれば別のお店を探す。

だが、大切な人の為なら話は別だ。

 

 

 

お店に入った僕の目に飛び込んだのは、これまでに見たことの無い光景の売場だった。

 

ショーケースの中が結構空になっていた。

 

そして、いつもならディスプレイに置いているお目当ての商品はすべてなく、売り切れていた。

 

その時点でまだ残っていた他の商品は要冷蔵だった為、外回りをしているEさんには渡すことができない。

 

残念な気持ちでいっぱいだったが、僕は「また来ます。」と伝え、お店を後にした。

 

 

 

 

 

翌日14日(水)。

 

 

冒頭の挨拶を終えた僕は、すぐに「申し訳ありません。」と、Eさんに謝罪した。

 

そして、「次回こそは必ずお渡しします。」と伝えた。

男らしくないが、ホワイトデーという言い訳を全面に出して。

 

 

 

 

次回は、何としてでも渡さなければ気が済まない。

 

御菓子をゲットして直接渡す。簡単にクリアできそうだが、タイミングによってはわからない。

 

その機会は一旦お預けだ。

 

 

絶対に次のチャンスを逃す訳にはいかない。

 

 

チャンスを掴むその時まで、気が抜けない日々が続きそうだ。

 

 

ドアの外の世界〜ゲイバー初体験記・後篇〜

続きです。後篇になります。

 

hajiki-ginsha.hatenablog.com

 

 

 

僕の次にお店に入ってきたのは歳下のアメリカ人。端整な顔立ちで女性にもモテそうな外見だった(男性にはどうなんだろうか)。

 

スタッフを除いて、僕が初めて見たゲイの方、ということになる。

 

 

三番目のお客さんは、ダンディなお兄さん。お兄さんといっても、20歳くらい歳上だ。

お店に入ってきた時からスタッフさんと親しげにお話されていたので、常連なのだろう。

 

 

その後、同年代の方々、一見すると結婚して幸せな家庭を築いててもおかしくないサラリーマンなど、次々とカウンターが埋まる。

 

 

スタッフさんが、僕がゲイバー初体験かつ初めてゲイの方に会うことを紹介してくれたおかげで、皆さんが僕に色々話を振ってくださり優しく接してくださった。

 

 

ゲイの方は皆さん優しい。

派手とかではなくそれぞれ個性があって、僕なんかにも気さくに話しかけてくださる。

 

 

その中でも、左隣に座っていた、三番目のお客さんであるダンディなお兄さんは、常に話を振ってくれ会話の輪に常に僕を招き入れてくれた。

 

 

お兄さんからすると、僕は可愛くて真面目らしい。自分で言うのも恥ずかしいのだが、度々そう言ってくれた。

 

 

お店にいる間の僕は、いつも居酒屋で頼むように、一杯目にビールを呑み、二杯目から日本酒を呑み続けた。

 

 

余談だが、僕は酔っても全く表情に出ない。呑みの席ではあまり粗相はしないが、記憶が無くなることはこれまで何度も経験している。

 

ただ、記憶が無くなっても、側から見れば平然としているらしい。誰かに介抱されなくても、翌日の朝にはちゃんと自宅で気がつく。

 

前夜のことを全く憶えていないこともあれば、写真を切り貼りするように途切れ途切れで記憶が残っていることもある。

 

 

今振り返ると、ゲイバーにいる時間でも憶えてない部分がある気がするが、ほとんど記憶しているので上出来だ。まあ、無駄なことを口走ってない自信はあるし(本名とか具体的な仕事とか)。

 

 

時計を見ると、終電の時間になっていた。

あっという間だなと感じたが、3時間くらい経っていた。

 

 

翌日は仕事なので、お店の方に「また来ます。」と伝え、ドアの外に出た。

 

 

初めてがこのお店で良かった。僕は心から楽しいと思える時間を過ごした。

 

 

その帰り道、左隣のお兄さんも電車が途中まで一緒だったので、ご一緒させていただいた。

 

束の間だが、色々お話することができた。金曜の終電とあって結構混んでいたが、横並びで座席に腰掛けひそひそ話をするのも新鮮で楽しかった。

 

乗り換えの為に僕が先に電車を降りたが、姿が見えなくなるまで電車の中から見送ってくれたお兄さんは優しかった。感謝しかない。



 

 

 


最寄りの駅からの帰宅の道は足取りが軽い。


何だろう、笑顔がこぼれる。


こんなに制限なく、自由に楽しむことができたのはいつぶりだろう…。いや、初めてじゃないかな。

 

 

 

 

世の中、皆が敵で仲間なんていないと思っていた。

 

でもあの場所には、細かい違いはあれど、同じ境遇の人が集まる。

 

 

今回、少しの勇気で足を踏み入れたことで、ゲイバーという場所の魅力を知ることができた。

 

 

気晴らしには良すぎる場所だ。

 

 

また近いうちにお邪魔しようかな。

 

 

〜終わり〜

ドアの向こうの世界〜ゲイバー初体験記・前篇〜

昨日の金曜日。仕事は休み。

 

 

僕は遂に大きな一歩を踏み出した。

 

 

 

 

ゲイバー初体験。

 

 

 

 

突然の思い付き。

 

 

 

それでも、またお店の扉の前で10分程右往左往。

 

 

今回は、半年前に断念したお店とは別のお店。

 

 

だが、"また引き返すのは馬鹿だ"という想いと、"もうどうにでもなれ!"という想いでドアノブを握り、重いドアを開けた。

 

 

 

店内は薄暗いながらも、灯りがバーカウンターに整然と並ぶお酒を照らしていた。

 

 

オープンしたばかりの時間とあって、お店にはお客さんは居らず、僕が一番乗りだった。

 

 

「いらっしゃいませ」と言われ、カウンターの真ん中に座るよう促されたので、特等席のような位置に座ることに。その時は2名のスタッフさんがいらっしゃった。

 

 

僕は緊張しながらも、できるだけお店の方にそれが伝わらないよう、平静を装った。

 

 

 

「今日はどちらから?」「お仕事休みなんですか?」など、色々質問してくださる。

お店の方が自己紹介し、

「何とお呼びすればいいですか?」と尋ねられた。

 

 

 

しまった…。予め考えておくんだった…。

 

 

 

あっ、ブログやってて良かった。

 

 

 

 

僕は「"はじき"と呼んでください。」と言い、そこから"はじき"で通すことに。

 

 

 

ゲイバー自体初めて来たこと、ゲイの方に初めてお会いすること、経験すら無いことを話すと、そこから話を拡げてくださる。

 

 

 

そんな中、一番返答に困った質問がある。

「好きなタイプはどんな方ですか?」

 

 

タイプは聞かれるだろうなと思ってたのに、上手く説明できない。

 

 

というのも、容姿に関して、これまで好きになった方にこれといった共通点がある訳ではない。

 

中学時代に、勉強ができて幼さの残る男子が好きだということを以前書いたが、そこから好みの変遷もあった。

 

 

僕は今思う好きな要素である、"童顔"・"メガネ男子"・"短髪"を挙げた(一概に言えないので、該当しない方でも好きになることはある、ということは伝わったのだろうか)。

 

 

僕がお店の方と楽しく会話をしている間に、お客さんが一人、また一人と入ってきては、カウンターの席が埋まっていく。

 

 

気付けば席はほぼ埋まっていた。

 

 

〜後篇へ続く〜