はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

ドアの向こうの世界〜ゲイバー初体験記・前篇〜

昨日の金曜日。仕事は休み。

 

 

僕は遂に大きな一歩を踏み出した。

 

 

 

 

ゲイバー初体験。

 

 

 

 

突然の思い付き。

 

 

 

それでも、またお店の扉の前で10分程右往左往。

 

 

今回は、半年前に断念したお店とは別のお店。

 

 

だが、"また引き返すのは馬鹿だ"という想いと、"もうどうにでもなれ!"という想いでドアノブを握り、重いドアを開けた。

 

 

 

店内は薄暗いながらも、灯りがバーカウンターに整然と並ぶお酒を照らしていた。

 

 

オープンしたばかりの時間とあって、お店にはお客さんは居らず、僕が一番乗りだった。

 

 

「いらっしゃいませ」と言われ、カウンターの真ん中に座るよう促されたので、特等席のような位置に座ることに。その時は2名のスタッフさんがいらっしゃった。

 

 

僕は緊張しながらも、できるだけお店の方にそれが伝わらないよう、平静を装った。

 

 

 

「今日はどちらから?」「お仕事休みなんですか?」など、色々質問してくださる。

お店の方が自己紹介し、

「何とお呼びすればいいですか?」と尋ねられた。

 

 

 

しまった…。予め考えておくんだった…。

 

 

 

あっ、ブログやってて良かった。

 

 

 

 

僕は「"はじき"と呼んでください。」と言い、そこから"はじき"で通すことに。

 

 

 

ゲイバー自体初めて来たこと、ゲイの方に初めてお会いすること、経験すら無いことを話すと、そこから話を拡げてくださる。

 

 

 

そんな中、一番返答に困った質問がある。

「好きなタイプはどんな方ですか?」

 

 

タイプは聞かれるだろうなと思ってたのに、上手く説明できない。

 

 

というのも、容姿に関して、これまで好きになった方にこれといった共通点がある訳ではない。

 

中学時代に、勉強ができて幼さの残る男子が好きだということを以前書いたが、そこから好みの変遷もあった。

 

 

僕は今思う好きな要素である、"童顔"・"メガネ男子"・"短髪"を挙げた(一概に言えないので、該当しない方でも好きになることはある、ということは伝わったのだろうか)。

 

 

僕がお店の方と楽しく会話をしている間に、お客さんが一人、また一人と入ってきては、カウンターの席が埋まっていく。

 

 

気付けば席はほぼ埋まっていた。

 

 

〜後篇へ続く〜