はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

はじき銀舎の形成 其の三〜思い出話が嫌い〜

こんにちは。はじき銀舎です。


今回は"はじき銀舎の形成"第三弾。
軽い気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。





人間不信の蕾と女性不信の蕾を携えた小学生は、中学生になる。



中学に入ると、僕は運動部に所属し、それなりに"充実"した日々を送っていた。

学校は皆勤だったし、授業が終われば部活に行く。土日も部活のために学校に赴く。そういう意味での"充実"。



そんな日々の中、いわゆるイケてるグループは恋愛に精を出し始める。恋の話をよく小耳に挟んだりしていたが、周りの男子のいう"この子が好きだ"とか"恋をする"という感覚がわからない僕。


この時は全く真剣に考えていなかったが、男子か女子かという選択肢があるなら、好きなのは男子だった。周りの男子たちが、女子のパンツが見えただ見えてないだではしゃぐ気持ちが分からず、馬鹿馬鹿しい、とさえ辟易としていた。


反面、一部の男子のことは気になっていた。気になる男子に共通していたのは、勉強ができる、小学生の時の可愛らしさを残したままといった感じの子。

これが"恋をする"という感覚だったのかもしれない。今になって振り返ってみると。


その男子たちは皆中学を卒業してから疎遠だから、今はどうしているのかわからない。




学校生活自体は晴れやかな日々を送っていたが、中学3年の時に突然暗雲が立ち込める。



僕は一部の同級生にいじめられることになる。

(詳らかに経緯や実情を書こうかと思ったのですが、身バレしたくないことと、あまりにくだらなさすぎて、文字にするに値しないので省略させていただきます。申し訳ありません…。)



どれくらいの期間悩まされたか憶えていない。消したい過去はすぐに脳内から消し去るようにしているからだと思う。


当時のこの一件は、ニュースや新聞などで知らされる現代のいじめほど深刻で卑劣なものではないが、慢性的にストレスは蓄積。それでも僕は一貫して"くだらないガキ"達の愚行を無視し続けた。


そんなある日のこと。この件は突如終焉を迎える。


たまたま近くにいた女性英語教師が"現場"を目撃し、その後僕が一人になったところで詰問。

その場で僕は「事を荒立てたくないから放っておいてください」みたいなことを話したはずだったのに、その後すぐに話は副担任の耳に。


副担任は体育教師で物凄く厳しい先生だった。



帰りのホームルーム。クラス全員の前で副担任がいじめのようなことが起きていることを伝え、やるなとひたすら説教。


もちろん、被害者が僕であることは言ってないが、クラスの大半はおそらく僕のことを言っているんだろうと気付いていたはずだ。

それでも僕は皆にバレないよう、その間平常心を装った。


だが、涙が込み上げる。事を大きくしないでほしかったものの、これでようやく楽になるかもしれない。
ホームルームが終わったと同時に、もうすぐにでも零れそうな涙を我慢して、すぐに教室を飛び出したことは今でも憶えている。


ちなみに、この一件の主犯格は別のクラスの人間だったが、すぐに学年全体にも副担任の説教は及び、それ以降何事もなかったかのように幕を閉じることになる。

何かあったことといえば、いじめに関わっていたメンバーとは接することが全く無くなった。
当然といえば当然だが。



そして卒業。長かったような、短かったような3年間を終え、高校生活がスタートする。



中学時代までの同級生で、アラサーになった今でも交流のある者は誰一人残っていない。高校に入ってすぐにほとんどの連絡先を消去した。

なので、同窓会の誘いも来ない。開催されているかどうか定かではないが、あっても絶対に行かない。


このいじめの件があったせいか、中学に限らないが、同級生との"昔こんなことがあったよね"みたいな思い出話が嫌いだ。
メリットが全く無いから。良い思い出ができれば、それに関してはきっと考えが変わるのだろうが。



ここからは余談だが、10年以上コンタクトをとっていない主犯格の名前をネットで検索してみた。
驚いたことに、教師になっているようだった。

あの時の出来事を反省して更正したんだろうか?いや、絶対してないし、そもそも忘れてるに違いない。加害者側は深く考えることがないんだから、憶えてすらいないだろう。

まあ、僕には今後一生関係のない人物だから勝手にやってればいい。僕はネットの画面と心の扉を閉じた。




次回は高校編。
長くなってしまいましたが、今回もありがとうございました。


さらに余談。
プロフィール写真を設定してみました。
ある日の綺麗な月と僕。
あくまでも月がメインです。