はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

熱くてエモーショナルな髭男ライブ

去る9/20(金)、Official髭男dism Arena Tour 2024 -Rejoice-マリンメッセ福岡公演に行ったのでレポートを記す。

 

 

 

※以下セットリスト等ネタバレとなる内容に触れるので、これから参加される方は目にしないようにご注意ください。

 

 

 

 

22年12月のSHOCKING NUTS TOUR福岡サンパレス以来のライブ参加。

会場のマリンメッセ福岡は初訪問だったが、座席はアリーナ13列とメンバーが肉眼で見える程近すぎる席で興奮は最高潮に。

また、久しぶりの声出し解禁ツアーということで、個人的には5年ぶりに会場で叫んで歌える喜びを待ち侘びた。

 

 

巨大スクリーンに映し出されるOP映像はFinderにのせて届けられ、"It's time to Rejoice"で幕開けとして選ばれたのは…微塵も予想しなかった「Sharon」。

後々考えてみると、藤原さん復帰ツアー歌い出しの歌詞が『ただいま』という、何ともらしいチョイス。

 

2曲目「Get Back To 人生」ではイントロで爆発の特効を轟かせ、会場を盛り上げていく。

 

続く「宿命」では、嗚呼そういえばこんな心から盛り上げてくれる曲だったなとしみじみ感じた。

 

髭男ライブは冒頭3曲でMCに入ることが多いが、"本当は終盤でやろうと思ってたけどここでやっちゃいます"と藤原さんの合図で立て続けに演奏された4曲目は「Stand By You」。

観客声出し定番曲が早くも帰ってきた。

ハンドクラップとWow〜のレスポンス、懐かしい…と感傷に浸った。

 

 

MCを挟んでアルバムから「キャッチボール」「日常」「濁点」「Subtitle」が送られた後藤原さんが僕も好きな曲ですと紹介して披露されたのは「115万キロのフィルム」。

主演の"君"という存在がそろそろ欲しいなと歌詞を噛み締めながら酔いしれた。

 

 

後半戦の火蓋を切る「ホワイトノイズ」で会場のボルテージを一瞬で上げ、「FIRE GROUND」では炎の特効ともはやおなじみになりつつあるメタルアレンジを決めていく。「うらみつらみきわみ」では日々の鬱憤を自由に晴らしちゃってと言わんばかりに観客に好きに歌わせ、「ミックスナッツ」を披露しテンション感とスピードを落とさない。

余談だが、盛り上がる曲のサビで手を上げるのってライブの定番だと思ってて髭男でもあるあるなんだが、「ミックスナッツ」でやるのはどうもしっくりこない。

だから自分はやらないんだけど、これに限らず自由な楽しみ方で楽しんでいいと思うんだよね。

 

 

そして、「Anarchy (Rejoice ver.) 」。

断言します、優勝。とにかく痺れたし、一番興奮した。

「Chessboard」では美しい緑色〜の歌声が会場に広がった。

 

 

その後のMC中に観客が倒れるハプニングがあり即興で「Pretender」で場を繋いだのだが、ここでプチ事件発生。

一人弾き語りで先陣を切った藤原さんが"みんなも入って"と言ったのだが、観客が歌い出し合唱する異例の事態に。

(恐らくメンバーに対してみんなと言ったのを観客が誤解した?)

曲終わりに"これ失恋ソングですよ⁉︎""Pretenderの合唱は史上初です"と漏らしてしまう可笑しな一幕も。

 

本編はラスト「B-Side Blues」で幕を閉じた。

 

 

 

約束された(?)アンコール1曲目は10月放送開始のTVアニメ『アオのハコ』OPテーマとなっている新曲「Same Blue」。

サビしか解禁されていないから絶対やらないと思ってたけど、藤原さん1人弾き語りVer.としてワンコーラスやってくれた。

Bメロ頭かな?うわあ…と思わず声が漏れそうなフックがあったなあ。フル尺解禁が待ち遠しい。

 

「I LOVE…」を挟み披露された「SOULSOUP」は我々観客が歌うパートが多く、キーの高さもあって喉がちぎれそうに。

とはいえ、100%で歌う以外の選択肢はなく、一滴残さずステージからの音を飲み干しそれをお返しする作業をアンコールのハイテンションで乗り切った。匙は止められない。

 

ここで終わっても有終の美だが、最後に残す「TATTOO」という爆弾。

ラストの「TATTOO」もシンガロングパートが多いが、限界の近い喉の心配をする暇もなく、曲の雰囲気もあってエモの極みだった。

 

 

まとめ

意外な楽曲のセットリスト入りや既存曲の大胆アレンジは無かったが、大満足の約2時間半だった。

 

髭男ライブ恒例のサポートメンバーに加え、今回は新たにコーラス2名が増えて歌唱表現に奥行きが出ていた。

 

 

次のライブ参加までまた期間が大きく空くかもしれないけど、その日まで重なる今日という日を生き抜くエネルギーをもらえた。

 

 

 

2024.09.20

Official髭男dism Arena Tour 2024 -Rejoice-

マリンメッセ福岡A館初日公演セットリスト

 

OP. Finder
1. Sharon
2. Get Back To 人生
3. 宿命
4. Stand By You
5. キャッチボール
6. 日常
7. 濁点
8. Subtitle
9. 115万キロのフィルム
10. ホワイトノイズ
11. FIRE GROUND
12. うらみつらみきわみ
13. ミックスナッツ
14. Anarchy (Rejoice ver.)
15. Chessboard
16. Pretender ※1コーラス
17. B-Side Blues
En1. Same Blue ※1コーラス、藤原さんのみ
En2. I LOVE…
En3. SOULSOUP
En4. TATTOO

髭男新アルバム『Rejoice』レビュー

Official髭男dismのメジャー3rd Album『Rejoice』が7/24に配信リリースされたので感想を綴る。

 

 

 

M1. Finder

前作『Editorial』のラストナンバー「Lost In My Room」のアウトロから繋がるイントロ。

何があっても生きてる限り人生は繋がり続ける。一度きりの人生、喜びを見つけることを念頭に意識したい、"It's time to "Rejoice" "という歌詞からそう思える。

 


M2. Get Back To 人生

イントロから新たな音楽的アプローチを感じるし、これまでの思考をぶっ壊して"ドーパミン〜"から解放される情景をメロディ展開でも表してて、癖になるアッパーナンバー。

そして、冒頭2曲にアルバムタイトル『Rejoice』を歌詞に入れてくるあたり、作品に込めた世界観の強さを示していて、この時点で当初の期待値を超えてワクワク感を増長させてくれる。

 


M3. ミックスナッツ
M4. SOULSOUP

SPY×FAMILYタイアップの2曲はこの順番で収録しそうだなと思ってて、予想的中。

既存曲としての知名度サウンド面ともに『Rejoice』という名のアルバムを紹介するのにもってこいの順番かな。

 

 

M5. キャッチボール

年齢的にも性格的にも安定と平和を求める日々だけど、何事もチャレンジ精神を抱いてやってみる。間違いだったり合わないなと思ったらやらなければいいし、それが経験則として未来の自分を守ってくれる。

そんなメッセージが痛いほど突き刺さる。

 


M6. 日常

M7. I'm home(interlude)

M8. Sharon

M9. 濁点

M5までがこのアルバムのポジティブな面を示しているとするならば、この4曲は一筋縄ではいかない人生の難しさに焦点を当てている。

喜びを感じるために背負わなければいけない葛藤や苦しみ。イージーな人生なんて存在しなくて、誰だってハードモードをクリアするために必死に生きている。

暗闇に入ったとしたら光を探し求めてその先の景色を待ち望む。黙ってたってその景色は目の当たりにできないのだから、自らを奮い立たせて動くしかない。

 

 

M10. Subtitle

今作で最もヒットした既発曲なのに、このアルバムでは浮いた存在になってしまった。

もしも数字を度外視して選曲できたなら、この曲をアルバムから外した可能性もあるんじゃないかな。楽曲は好きだけどね。

 

 

M11. Anarchy(Rejoice ver.)

Rejoice ver.といっても間奏かアウトロが長いだけとかでしょ、とか思ってたら度肝を抜かれた。

何じゃこりゃ?知ってるAnarchyじゃないぞ。

途中ミュージカルみたいに別世界に変わるし。

ラスサビからのピアノのリフはミステリアス感あって最高だし。

音源で過去曲の大胆なアレンジが加えられたのは初めてのはずだけど、この挑戦は個人的には大当たり。

あのアングラなAnarchyがリアレンジを経て一番Rejoice感あると言っても過言ではないという可笑しな結果に。

人間というもの、土台は変わらなくても努力というアレンジ次第で適応して成長できると訴えたかったのかななんて思った(絶対そんなことないだろうな)。

 


M12. ホワイトノイズ

可笑しなAnarchyの後に聴いたら至極まっすぐな曲に思えるけど、この曲だいぶ変態的だからね。

個性の強すぎる2曲に挟まれて若干影が薄くなるなんて一年前は想像だにしなかった。

 


M13.うらみつらみきわみ

トラックリストが公開されてから最も気になっていたタイトル。

共感性の高い負の感情全開な歌詞なのにサウンドは明るいど直球ポップで、新曲の中では最もツボ。

独創的な歌詞の中でも個人的にビビッときたのは"ごめんなさい出来た人間じゃなくてさあ そう各所に侘びながら"。

"詫び"ではなく"侘び"を用いるあたり、謝罪の意よりも仕方ないじゃん、変えられないからという断固とした主張が感じられる。

一曲通して畳み掛けるように歌詞が紡がれるのも、自分自身の在り方への迷いの無さを表しているようで素晴らしい。

 


M14. Chessboard

M15. TATTOO

M16. B-Side Blues

過去を振り返ることってそんなに好きじゃないんだけど、かと言って毛嫌いばっかして振り返ることから逃げるのも良くないなと思う出来事が最近あった。

後悔したり恥ずかしかった出来事もいつかは良い思い出だったと笑い飛ばせる日がくるはず。

そう信じて日々を過ごしていかなければならない。

 

 

 

総評

暗めだった前作とは一変して、喜びや幸せを随所に感じられるアルバムで聴いてて楽しい。

繰り返し聴いて日々の活力にしたいと思う。

M2, M13で顕著に思ったのは、藤原さんの創作活動においてひとつ吹っ切れた部分があることがわかる。

これまでよりも自由に楽曲を作って伸びやかに歌唱しているのが伝わる。

改めて髭男というバンドの魅力を再発見できた作品になった。

2023年ベストソングTOP30

今回は個人的ベストソング2023を発表します。

 

昨年、一昨年も投稿した企画第3弾です。

 

 

※選考基準

○2022年12月〜2023年11月に発売または配信された楽曲のうち、サブスク配信されている楽曲が対象。

○独断と偏見で好きな曲、再生回数が多い曲、今後も聴き続けていくであろう曲、などの点を加味して順位付け。

○1アーティスト1曲のみ選出。

 

期間中にリリースされた作品でしっかり耳にした約200曲の中から、今年は10曲増やして上位30曲をランク付けしました。

 

まずは30位から16位まで〜カウントダウン!

 

30位:LEEVELLES「地獄の沙汰も愛次第」(2023.10.17配信開始)

29位:フレデリックスパークルダンサー」(2023.01.25配信開始)

28位:星野源「生命体」(2023.08.14配信開始)

27位:キンモクセイ「Smile」(2023.10.20配信開始)

26位:Panorama Panama Town「Run」(2023.05.10配信開始)

25位:原因は自分にある。「Mr.Android (feat. izki) 」(2023.03.15配信開始)

24位:超特急「Lesson Ⅱ」(2023.09.29配信開始)

23位:藤井風「Workin' Hard」(2023.08.25配信開始)

22位:10-FEET「Re方程式」(2023.10.20配信開始)

21位:れん「正論さん」(2023.07.12配信開始)

20位:BLUE ENCOUNT「有罪布告」(2023.04.29配信開始)

19位:中納良恵, さかいゆう & 趣里「ハッピー⭐︎ブギ」(2023.10.04配信開始)

18位:めいちゃん「スクワッド!」(2023.02.06配信開始)

17位:MONKEY MAJIK「Twilight」(2023.01.25配信開始)

16位:ARuFa「ベータソング」(2023.08.26配信開始)

 

 

続いて15位から11位まで。

 

 

15位:Omoinotake「渦幕」(2023.07.27配信開始)

ドラマ『彼女たちの犯罪』主題歌。

次点「オーダーメイド」とは正反対の、大人のドタバタな世界観を想起させる楽曲。

Vo.藤井怜央さんのファルセットの魅力溢れるナンバー。

 

14位:音田雅則「fake face dance music」(2023.07.11配信開始)

まずタイトルがどストライク。目にした瞬間聴きたいと思った。

リズミカルに紡がれる言葉と力みの無いボーカルが心地良くて癖になる。

 

13位:今夜、あの街から「クウフク (feat.VALSHE)」(2023.02.18配信開始)

アニメ『名探偵コナン』EDテーマ。

何気なく点けていたTVから流れてきて、何だこの曲は⁉︎となった。

畳み掛ける綺麗なハイトーンボーカルが気持ちいい。

 

12位:ざきのすけ。「ヒートアイランド」(2023.07.26配信開始)

ドラマ主題歌となった「彼は誰どき」が注目を集めたが、個人的にはこっちの方が好き。

歌詞は大人のディープな恋愛を描きながらも、ボーカルが洒落てるからか嫌味が無くスッキリした印象を受けるナンバー。

 

11位:NAQT VANE「CHRONIC」(2023.02.03配信開始)

ドラマ『わたしの夫はーあの娘の恋人ー』OPテーマ。

昨年、ドラマ放送開始前の予告で耳にして気になったため本編最終回まで視聴したな。それだけ曲にインパクトがあった。

日本語と発音がいい英語のハイブリッド感がたまらない。

この作品でNAQT VANEを知ったけど、その後リリースした楽曲も聴いてる。今後も要注目。

 

 

ここからはトップ10です。

 

 

10位:ビッケブランカ「革命」(2023.03.29配信開始)

持ち前のファルセットをほとんど用いない楽曲だが、それでもビッケ節炸裂してる。

鼓舞して奮い立たせてくれる歌詞とストーリー性を感じさせる曲の世界観がマッチしていてハマった楽曲。

 

9位:ヘッドフォンの中の世界「Friday overnight」(2023.05.17配信開始)

『オールナイトフジコ』テーマソング。

懐かしさを感じさせるサウンドと引き摺る恋愛感情を綴る歌詞が印象的。

次点「引き算の美学」「その他大勢」もそうだけど、ヘッドフォンの中の世界はメロディと歌声がやたら癖になる。

 

8位:BE:FIRST「Boom Boom Back」(2023.02.13配信開始)

存在は知っていたものの、1曲も知らなかったBE:FIRSTをちゃんと認識したきっかけとなった曲。

ダンスも曲もカッコいいじゃん!となって、以後過去曲を含めて聴いている。

 

7位:GReeeeN「WONDERFUL」(2023.06.23配信開始)

映画『大名倒産』主題歌。

曲としてはシンプルな構成ながらも、多幸感与えるメロディと健在のハイトーンが心を鷲掴みにしてくれる。

歌詞に登場する"いちニョッキ"、流行ったの中学生の時だったかな、懐かしい…。

 

6位:サザンオールスターズ「盆ギリ恋歌」(2023.07.17配信開始)

今夏3ヶ月連続配信リリースされた楽曲の第1弾。

この曲はとにかくメロディと歌詞の音ハメが気持ち良い。

この曲を聴けばスーパーボウルグラミー賞より盛り上がる。(個人的意見)

 

5位:森大翔「剣とパレット」(2023.03.15配信開始)

次点「たいしたもんだよ」「ラララさよなら永遠に」も同じ理由で好みなんだけど、背中を押してくれる歌詞以上にメロディが好き。

ギターの技術はもちろん、次々と耳に残る楽曲を放っているあたり、才能豊かだと思う。

今後最も目が離せないアーティスト。

 

4位:Ayumu Imazu「ATARI」(2023.07.14配信開始)

サウンドからも夏を感じられる楽しいナンバー。

「HONEYCOMB」で知ったけど、森大翔さんと同様に癖になるメロディメーカーだなと将来期待大。

「RUN FOR YOU」含め、今年リリースの楽曲すべてがアタリだった。

 

 

いよいよトップ3!

 

 

3位:こっちのけんと「ビバ・イナイイナイバァ」(2023.04.16配信開始)

今年「死ぬな!」が話題となったアーティスト。

その後にリリースされたこの曲は自分らしく在ることが一番だというメッセージを、大人には無縁のいないいないばぁに添えて明るいトラックに乗せていて面白い。

"あとちょびっと力を抜いたら金メダルさ"、良い歌詞だなあ。

 

2位:Vaundy「まぶた」(2023.01.10配信開始)

ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』主題歌。

Vaundy特有の魅力である、サビ頭で世界が一気に広がるサウンドが顕著でシャワー浴びたかのように聴いた後スッキリする。

個人的には歌いやすくかつノリの良いナンバーのため、ひとりカラオケ定番曲になった。

 

1位:Official髭男dism「ホワイトノイズ」(2023.01.11配信開始)

アニメ『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』『ー 天竺編』OP主題歌。

タイアップ前作「Cry Baby」も相当好きで2021年ベスト1に選出したが、それを平気で超えてきた。

真っ直ぐなロックでありながら2分40秒で初めてメインサビがくるという、現代の流行に逆らう構成が興奮ポイントでもある。

今年はこれと同じく髭男「TATTOO」のダントツ2強だった。

(「TATTOO」についても書きたかったけど長くなるから省略。)

 

 

 

 

はじき銀舎が選ぶ2023年ベストソング

1位:Official髭男dism「ホワイトノイズ」

2位:Vaundy「まぶた」

3位:こっちのけんと「ビバ・イナイイナイバァ」

4位:Ayumu Imazu「ATARI

5位:森大翔「剣とパレット」

6位:サザンオールスターズ「盆ギリ恋歌」

7位:GReeeeN「WONDERFUL」

8位:BE:FIRST「Boom Boom Back」

9位:ヘッドフォンの中の世界「Friday overnight」

10位:ビッケブランカ「革命」

 

 

2024年も心揺さぶられる素敵な楽曲にたくさん出逢えることに期待。

 

はじめましてのback number

「back number in your humor tour 2023」

2023年4月23日(日)に開催された、ツアーファイナルとなる福岡PayPayドームDay2に行ってきたのでレポートを簡潔に記す。

 

 

ドーム公演の参加は人生初。そもそもドーム自体初めて訪れたので、座席は相当遠いんだろうなと覚悟して臨んだ。

 

が、いざ入場してみると思ったより近い席だった。御三方を直に見ることができても米粒程度だと思ってたが、案外そんなこともなかった。

 

 

 

 

これまでほぼ触れてこなかった

今回私がライブの参加をしたのは親の付き添いが理由だ。

ここ数年back numberにハマっている親が初めてライブに行きたいと言ったため、公演のチケットを取り孝行ついでに足を運んだ。

 

 

かくいう私のback number遍歴について記しておくと、ライブはおろか楽曲もまともに聴いてこなかった。

 

アーティストを認知したのはドラマ主題歌となっていた「青い春」。

以降、iPodに入れていた「高嶺の花子さん」「fish」「SISTER」、サブスクに移行してから「エメラルド」「アイラブユー」、以上。

 

他にもサビ頭くらいはわかる楽曲はあるが、タイトルが一致しなかったりフルで通して聴いたことの無い曲ばかり。

 

 

今公演は最新アルバム『ユーモア』を引っ提げてのツアーということで、アルバムを聴き込む予定だったが、忙しくなる一方の仕事とライブ2日前に配信開始されたヒゲダンの新曲「TATTOO」の誘惑に負け続けた結果、3回くらいしか通して聴くことができないまま当日を迎えてしまった。

 

 

 

 

セットリスト

3時間以上に及ぶライブのセットリストは以下の通り。

 

1.アイラブユー

2.大不正解

3.SISTER

4.秘密のキス

5.クリスマスソング

6.ハッピーエンド

7.エメラルド

8.青い春

9.ヒーロースーツ

10.ヒロイン

11.手紙

12.Silent Journey in Tokyo

13.ゴールデンアワー

14.高嶺の花子さん

15.赤い花火

16.黄色

17.水平線

18.ベルベットの詩

19.スーパースターになったら

En1.添い寝チャンスは突然に

En2.花束

En3.怪盗

 

 

 

 

良かった点

  • ベストアルバムのような豪華楽曲のオンパレード

知らない楽曲も多く披露されるのだろうと思っていたが、全く聴いたことのない曲は1曲だけで、あとは「クリスマスソング」「ハッピーエンド」「ヒロイン」「花束」など少なくともサビは知ってる曲だった。

 

生で体感してとりわけ良いなと思ったのが「水平線」。

近年の楽曲の中でも特に話題になっていたのは知っていたが、めちゃくちゃ良い歌詞と叙情的なメロディが胸に響いた。

 

 

  • 曲の余韻浸りタイムが長い

曲終わりから次曲あるいはMCに移るまでの合間に比較的長い時間を使うんだな、という印象を受けた。少なくともヒゲダンよりは長い。

 

これは観客に噛み締める時間を提供してるのだろうか、と考えた。

ラブソングを中心に、多くのリスナーの琴線に触れ共感できる歌詞が強力で、その点で右に出る者を出さないback numberらしいひとつの演出かな、と結論づけた。(違ったらすみません)

 

 

  • 飽きさせないMC

メンバー3人ともにトークしている姿を拝見したのもほぼ初だったが、三角形の内部に流れる空気感が和やかで、それぞれのキャラクターが明確に伝わってきた。

 

笑かせにかかるMCでも心を掴んできたかと思えば、終盤ではゆっくりとでもしっかりと絞り出すように紡ぐ言葉で泣かせにくる。

 

ツアーファイナルということもあったかもしれないが、感極まって涙を光らせながら語る姿が瀟洒であった。

 

 

 

 

最後に

結果的に3時間オーバーと長い時間だったが、充実した時間を過ごすことができた。

親がまたライブに行きたいと言ったら、また参加したいと思う。

 

 

余談だが、公演直前の会場ではヒゲダン「ホワイトノイズ」が流れていた。

感謝とともに、いつかヒゲダンもドーム公演を開催するのかな、そう遠くない未来有り得るのかな、と考えた。

 

その時はこの目で確と勇姿を見届けたいし、迫力のある音を浴びたい。

(時に)熱くなれ

自分の性格について考えてしまう夜があった。

 

性格の多くは表裏一体で良くも悪くも捉えられるが、特に焦点を当てて考えた一面がある。

 

 

それは“熱くなれない”ことだ。

 

 

“熱くなる”とは

 

“熱くなる”と言っても様々な解釈ができるが、

以下のようなところだ。

 

 

  • 一つのことに集中して打ち込むこと

 

“熱中”や“熱意”の意に近いかな。

学校活動、勉強、部活動、仕事。すべてにおいて打ち込むと言えるほど真剣に取り組んだものがあるとは到底胸を張って言えない。

※仕事は至極真面目にやってます

 

絶対なくてはならないものではないはずだが、あるに越したことはないものといった印象をきっと誰しもが抱いているはず。

 

熱を注げる何かを見つけられればその後の考え方や価値観に変化が現れるかもしれない。

 

 

 

  • 感情を露わにして第三者にぶつけること

 

喜怒哀楽の中だと特に怒りに対して思うことだが、喧嘩して怒声を浴びせたり、感情的になってお店の中や街中で怒鳴っている人の姿を見ると途端に引いてしまう。

 

知らない人だったら無視すればいいだけだが、これが近しい人や知り合いだったら相当の距離を置きたくなるし行動を共にしたくないとまで思う。

 

自分が熱くなれないという話だが、この解釈に関しては他人のこうした言動に嫌悪感を抱くのもあり、私自身は決してしないように心掛けている。心掛けなくても性格上無意識でもしていないはず。

そのため、場合によっては自分が関係していることであっても、どこか他人事で見てしまう。

(言葉だけ見ると最低な人間に捉えられそうだが、間違ったことは言ってない。)

 

“喧嘩するほど仲がいい”とよく言われるが、そこまで踏み込んだ関係性を築いたことがないからか、この言葉にあまり納得できない自分が居ることにも気付いた。

 

 

 

熱くなったら…

 

では、熱を帯びた時はどうだろうか。

 

冷めやすい

熱しにくく冷めやすい…、自分でも大丈夫か?と思ってしまった。

 

 

先日まで視聴していた連続ドラマの話。

 

最初の頃は次回まで1週間待たないといけないのか〜なんて首を長くしていたのに、徐々にその熱量は失われていき、終盤は惰性で観ていた。

最終回に至ってはながら見で画面から目を離していることも多かった。

 

連続ドラマは度々観ているが、近年を振り返ると上記のドラマに限らず最終回に向かうにつれ熱が下がっていることが大半であることに気付いた。

その証拠に、TVerで過去視聴したドラマを見返すことがあるが、途中で飽きて終盤まで観ないこともよくある。

 

 

熱しにくいからかほとんど実例が出てこないが、長続きしている趣味は音楽鑑賞くらいだし長期にわたる愛用品もあまり無い。

 

やはり熱しにくく冷めやすい性格なのだろう。

 

 

最後に

 

自分は不器用だから、と“熱くなれない”で片付けてしまうのは成長の妨げになっているのかもしれない。

 

時に熱くなるのも大事だろうし、そういった一面を備えておけば上手く世渡りできるかもしれない。

 

 

 

余談だが、前回のブログで書いた恋心は本テーマの例に漏れる。

 

hajiki-ginsha.hatenablog.com

 

 

彼には依然恋愛感情全開なので、心配無用で(?)。

 

 

「恋は盲目」というが、熱をもちすぎて彼自身や周囲に迷惑をかけてはいけない。

 

彼に対しては魔法瓶内の飲み物のような温かさでありたい。

5周年‼︎

1日遅れになってしまったが、当ブログを開設して5年を迎えた。

今回は雑記のような形で書いていこうと思う。

 

 

 

  • 5年の変化

 

27歳から32歳になったが、健康面では体調を大きく崩すことなく日々を過ごすことができている。

相変わらず辛いもの好き、コーヒーがぶ飲み不摂生不安定生活だから大病を患わないよう注意しなければ…。

 

仕事面ではコロナ禍前後で大きな変化があった。

この変化については当時ブログで綴ったが、抱いていた心境をいつまでも忘れずに留めておきたい。

 

 

 

  • 最近のブログ事情

 

年々更新記事が減っている。

以前よりも熱が冷めてしまっているのは否めないが、全く無い訳ではない。

 

むしろ、ここ最近は上昇傾向にあると思う。

と言いつつ、私は有言不実行男なのでどうなることやら。

 

ブログ更新が減っている理由は幾つかあるが、ゲイ活動を全くしていないことは一つの要因と言える。

とはいえ、それに限ったブログではないからやはり熱量の低下が大きいのかもしれない。

 

 

 

  • 最近の恋愛事情

 

半年以上前から拗らせ男が恋をしている。

実る可能性が低い恋を。

相手はおそらくノンケだと思うため、なかなか踏み込めずにいる。

 

悠長なことをしている暇があったら他の人をあたればいいじゃん、と言われても仕方ないけど、何かある度に思い出し考えるのは彼のことで、相当好きなんだと自覚している。

だから別の人に矢印が振れていかないんだよな(一途アピールをしたい訳ではありません)。

 

とにかく後悔しないよう、徐々に関係を構築していくことが一番の理想型だと考えている。

 

 

 

  • 最近の生活とこれから

 

5年の間に拠点を長崎から福岡に移したが、仕事では未だにどこかでゲイバレすることを恐れているというか。周囲が肯定的に捉えるイメージがあまり湧かない。

日々業務に邁進し周囲からの信用は得られているが(たぶん)、どう転ぶかはまた別。

リスクを考慮すると、性的指向を自ら明かすことはないかな。

 

何にせよ、強い気持ちで乗り越えていきたい。

 

 

プライベートは未だに誇れるほど(?)地味なので本当に特筆する内容がない…。

 

だが、目標はある。

自宅のレイアウトや部屋の家具家電、装飾などに無頓着なため、コンセプトを設定して落ち着く空間づくりに精を出したい。

 

脳内ではざっくりと考えていたことだが、そろそろ実行に移したい。

まずは家具家電の買い替えからかな。

 

 

 

  • 終わりに

 

思い付いたことをバタバタと書き殴ってみた。

 

引き続きマイペースにブログを更新していく予定なので、今後もどうぞよろしくお願いします。

 

 

遊びと余裕を感じさせる髭男ライブ

12/6(火)に開催されたOfficial髭男dism SHOCKING NUTS TOUR 福岡サンパレス初日公演に参加したので、ライブの感想を綴ろうと思う。

 

 

※セットリスト等ネタバレとなる内容に触れるので、これから参加される方や見たくない方は以下目にしないようにご注意ください。

 

※あくまで個人的な感想です。事実と記憶を頼りに書いていますが、実際と異なる可能性もあります。

 

 

 

髭男のライブは今回で6度目の参加。

今ツアーはFCのW会員先行販売が同行者もFC会員でなければならない条件付きだったため、一人での参加となった。

 

座席が1階17列だったが、ホールということもあって予想よりも近くて良い席だった。

 

 

今回もネタバレなく当日を迎えたため、どの曲をやる(やらない)か、どんなセットリストになるのかわからないままだった。

何となくの勘で、今回は定石を踏まずいつも終盤に構えるStand By Youで開幕しそうだなと予想していた。

 

 

 

 

オープニングナンバーはまさかのPretender。

開幕にグッバイ。面白い。

 

そして2曲目はI LOVE…。

自身の二大ヒット曲のカードを冒頭で使い果たした。

ここが余裕を感じさせるポイントその1。

この2曲が後半に来なくても成り立ってしまうのがさすがのヒゲダンである。

 

3曲目はイエスタデイ。

前回参加したアリーナ公演ではセットリストに入らなかったため久々に聴くことができたが、やはり綺麗な曲である。

 

MCを挟んで初期の楽曲であるコーヒーとシロップ、犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!と続くと、この日の中でやるのが意外だった曲ナンバーワンであるバッドフォーミー、そして相思相愛を演奏した後、音源になっていない新曲をやります、とVo.藤原さんが言って披露されたのは「風船」(※)。

 

サビ終わりのメロディラインが好きで印象に残ってる。

音源化待ってます(ついでにそろそろ明け方のゲッタウェイも…)。

 

そして、生で初体験となるChoral A。

ホーン隊の演奏とBa.楢﨑さんのサックスが身体を動かす。

この曲は本公演唯一藤原さんが創った楽曲ではない(風船は不明である)が、微笑ましいほど伸び伸びと笑いながら歌っていた。

 

 

続く夕暮れ沿い。

前ツアーと同じアレンジでボルテージを上げてくる。

となるとそれに続けるのはアッパーチューンに違いない、熱いFIRE GROUNDか、ダークなCry Babyか、はたまたアングラなAnarchyか。

 

藤原さんが息継ぎしたのも束の間、聴こえてきたのはまさかの-

 

 

 

 

“凍りついた心には太陽を〜”

 

 

 

観客の多くが「Subtitle遂にきた…!」と姿勢を正したのと同時に驚嘆しただろう。甚だしい緩急に。

こんなこともできてしまうのが、余裕を感じさせるポイントその2。

 

しかも、冬の曲のはずなのに歌声もバンドサウンドも熱いぞ。

この熱量をぶつけられてしまえば、観客が圧倒されて棒立ちでsilentになってた。

 

 

 

最新曲の後、懐かしい曲を新しい編成でやりますと言って演奏されたのは、parade。

 

このあたりから藤原さんの歌唱がアレンジを多用した自由なパフォーマンスとなり、ボーカリストとしての遊びを感じさせるものとなっていた。

ハイトーンを連発しても、時間を経る毎に衰えるどころか進化していくボーカル。

この人は私を含めた観客全員を虜にするためにボーカリストになったんだな、と思わざるを得ない圧巻のパフォーマンスである。

 

 

次曲。

激しいギターソロから始まるイントロ。

途中から入るベースとドラムも激しい。

このイントロ、何の曲だ?また新曲なのか?と困惑してたら加わってきたボーカル。

 

 

 

“耳障りな演説が-”

 

 

 

あれ、この歌詞何だったっけ?絶対知ってるけど何だっけ…

 

あっ、Anarchyだ。

 

もう手を加えてきた。

最早毎ツアー恒例となっている大胆アレンジ、今回はAnarchyだったか…。

 

しかもサビでジャンプを促してきたぞ…。

ゴールデンボンバーが辛いよ〜と言いながらやってるようなジャンプを成すがまま、しかし取り憑かれたように跳び続けた。

どうかしてる曲が更にどうかしてしまったし、この時の自分もどうかしてしまっていた。

 

 

それ故、次に披露したCry Babyの前半あんまり覚えてないもん。

ハッと気付いたら“忘れるな〜忘れるな〜と”まできちゃってた。勿体ない。

 

安定のStand By You、宿命で盛り上がりを見せた後、「最後の曲になります」と披露されたのはミックスナッツ。

 

SHOCKING NUTSというツアータイトルの通りミックスナッツが入ることは分かりきっていたため、ずっと生パフォーマンスを楽しみにしていた。

 

うん、ライブで聴いてもやはりワクワクする曲だなと思いながら、忙しいDr.松浦さんのプレイと藤原さんの素晴らしい歌唱、2Aの楢﨑さんのフリーダンスを満喫していたら、Gt.小笹さんの周囲の様子がおかしい。

 

どうやら、機械トラブルでギターの音が出なくなってしまったようだ。

そしてそのまま一掴みの奇跡を噛み締めて本編終了。

 

 

アンコールでは、ギターの復旧作業が終わるまでメンバーがトークで繋ぎ、灯台下暗し的原因だと判明しギター復活。

 

すると、藤原さんがミックスナッツのインストがイカれてて一度聴いてほしいからギターの音が出なくなった2Bからもう一度やろう!と発案し実行することに。ギターを含めた完全体(一部オフボーカル)で再度ミックスナッツを披露してくれた。

 

こういうところがヒゲダンの良いところだよな、ともっと好きになったよね。

 

 

我々は夢を見てたのか(?)、本当のアンコールはここからです、とUniverse、日曜日のラブレターを披露。

 

日曜日のラブレター、サビの手振りで会場が一体となって本当に最後の一曲になりますと破顔を演奏。

 

曲途中で観客全員にスマートフォンのライトを点灯して会場を照らしたのだが、藤原さんと同じく、どんな街のイルミネーションよりも綺麗に見える景色だと思った。

 

そのままライブは幕を閉じた。

 

 

 

 

今回のライブでは初めて生で体感できたのが6曲、全て色濃く記憶に刻むことができたように感じる。

 

また反対に、前作のアルバム曲の披露は一曲もなく、ノーダウトやFIRE GROUND、異端なスターがなくても素晴らしいセットリストになるあたり、曲数も増えてバラエティに富んだバンドになって嬉しく思うし、そんなカラフルな楽曲達を日々の活力にしていきたいと心の底から感じた。

 

 

次回のツアーも参加できるように、辛くてもこれからの日々を生き抜いて必ずまたグッドミュージックを浴びにヒゲダンに会いに行きたいと思う。

 

 

2022.12.06

Official髭男dism SHOCKING NUTS TOUR 福岡サンパレス初日公演

セットリスト

1. Pretender
2. I LOVE…
3. イエスタデイ
4. コーヒーとシロップ
5. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
6. バッドフォーミー
7. 相思相愛
8. 風船(※)
9. Choral A
10. 夕暮れ沿い
11. Subtitle
12. parade
13. Anarchy
14. Cry Baby
15. Stand By You
16. 宿命
17. ミックスナッツ
En0. ミックスナッツ(2B〜)
En1. Universe
En2. 日曜日のラブレター
En3. 破顔

(※)未発表新曲、表記異なる可能性あり