はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

地味なゲイが「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい #1」をレビュー

先日スタートした連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」。

 

予想以上に1話が素晴らしかったので、その感想を書いていく。

今後の展開次第では確変を起こしそうな作品。期待が膨らむばかりだ。

 

 

 

ネタバレ含みます。

 

 

 

 

 

このドラマ、僕の住む地域は放送外で全く観る予定が無かった。だが、TVerで配信されていることを知り、すぐさまインストールして視聴。

以降、気付けば食い入るように何度もリピートしている。

 

 

いわば"チェリまほ"フィーバーの真っ只中で、個人的には「おっさんずラブ」の1話終了時の熱を超えていると言っても過言ではない。

 

 

 

1話のあらすじを簡単に記す。

 

 

童貞のまま30歳を迎えた安達。

 

30代も20代と同じように平凡に過ぎ去るのだろうと思っていた安達だったが、自分の身体に触れた人間の心が読める魔法を手に入れる。

 

ある日、その魔法により社内の同期・黒沢が自分に恋心を抱いていることを知ってしまう。

 

黒沢から絶えず漏れる自分への気持ちをすぐには受け止めきれず、戸惑ってしどろもどろに。

 

だが、黒沢が誰よりも自分のことをよく見てくれていることを知り…。

 

 

 

 

言い忘れていたが、このドラマはBLである。

 

 

演じるのは安達役の赤楚衛二さんと黒沢役の町田啓太さんという盤石の二枚目俳優。

 

 

イケメンで30歳まで童貞という何とも現実味のない設定だが、それでも親近感が湧く描写が度々あって共感できてしまう。

 

例えば、よく躓いたりして少しドジだったり。

自己評価がかなり低かったり。

30歳の誕生日を祝うメッセージが友達の柘植(今後のストーリーに深く関わってきそう)と母親の2件しかなかったり。

 

僕みたいな冴えない地味な男がそうであるなら納得のいくような要素を甘いマスクのイケメンがもっている。

まあ顔立ちはさておき、主人公への感情移入が容易くできてしまうのが、惹きつけられる魅力のひとつだと言えるのだ。

 

 

 

 

1話最大の名シーンは終盤の一コマだろう。

 

黒沢が自分のことをよく見てくれていることを知った瞬間に安達が驚きと嬉しさを混ぜた表情を見せる。

そして、心の中で「ちょっと泣きそう…。」と感情が出る。

 

何度観てもこのシーンがグッとくる。

そして、こんな感情を抱いてみたいものだ、とひたすら羨む。

 

 

 

 

 

話は脱線するが、ゲイの場合挿入を含む同性との経験があっても"童貞"という位置付けで合ってるのだろうか。

 

"童貞"という言葉を調べると、異性との性行為経験をもたないなどといった説明がなされているのを確認できるため、これらの意味をそのまま受け入れると僕も"童貞"ということになる。

 

やった、安達と同じ年齢で同じ"童貞"仲間だ。

 

 

 

 

 

 

 

原作漫画がまだそんなに多く刊行されていないようで、ドラマはオリジナルのストーリー展開になっていく模様。

 

まずは、第2話を目に焼き付けたいと思う。

 

同い年の同じ童貞(?)として、安達の人生に大きな影響を与えるであろう物語を見届けたい。