御無沙汰してます。はじき銀舎です。
約4ヶ月ぶりにブログを書きます。といっても、公開していないだけで幾つか下書きに残っているんですが。
久しぶりに投稿するのは、以前地味ラジオでも触れた「結婚できない男」の続編について。
この秋、13年ぶりに帰ってきた「結婚できない男」桑野の新たな物語がいよいよスタートしたので、このドラマについて書いていこうと思います。
※ネタバレ含みます。
※あくまで個人的な意見であることを理解いただいた上で読んでください。
○前作を振り返る
前作「結婚できない男」は阿部寛さん演じる偏屈な男・桑野が周囲の人間と時にぶつかりながらも人間として成長していくさまを描いていた。そして、3人のヒロインとの恋模様が描かれた。
そもそも、最終話で夏川結衣さん演じる早坂先生との結婚を匂わせるシーンでエンディングを迎えたため、ファンとしてはこのまま続編が作られない方が良かったのではないか、という見方もある。私もどちらかといえばそう思っていたが、いざ続編が制作されると発表された時は非常に嬉しかった。
それもそのはず、これまで観てきた数多くのドラマの中でも、五本の指に入るほど好きな作品であるからだ。当時は高校生で、自分がゲイであることには薄々気付いてはいたものの、完全に自認してはいなかった。そして、主人公桑野と自分自身が似ているなと感じる点もあり、物語に没入できたというのも大きい。
あれから13年…。
ひとまず#1を観ての感想を綴っていこうと思います。
○良いと思った点
①前作を引き継ぐ数々の設定
桑野の仕事やプライベートが変わらないのは言うまでもなく、塚本高史さん演じる英治が事務所の共同経営者として共に仕事をしていること、妹家族は成長した娘以外が全員キャスト続投であることなど、私のような前作のファンが満足する要素が多いことはポイントが高い。
また、今回ペットショップの店員さんとして出演している方が、前作のレンタルビデオショップの店員さん(あのツンツン頭の方です)ということは思わぬサプライズ。調べたら西尾浩行さんという俳優さん。リアルタイムで観てて全く気付かなかった(Twitterで呟いている方が居て後で知りました)…。
②時代を反映させた描写
SNSを取り込んだストーリー構成となっている(ネットの誹謗中傷被害から弁護士であるヒロインとの出逢いを果たす、#2が婚活アプリをテーマにした話であるなど)、人生100年時代をテーマに扱う、桑野行きつけのコンビニの店員さんが外国人になっているなど、世相に合わせた脚本は非常に良いと思う。
③主題歌
前作の主題歌がEvery Little Thing「スイミー」、今作は持田香織「まだスイミー」。
メロディは同じで(フルで聴いていないのですべて同じかどうかは確かではないが)一部歌詞を変更しただけというのは嬉しい。名義がソロに変わっているのはきっと諸々の事情があるのだろう。
「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」では、映画を含めた全シーズン通してMr.Children「HANABI」は同じ曲を使い回していて、それはそれで良さがあると思うが、聴き慣れた好きな楽曲でありながら新たに歌い直している新曲というのは胸熱である。
○「うーん…」と思った点
①冒頭のナレーション
生涯未婚率が高く現代社会の課題となっているといった実際のデータを提示するところからスタートしたが、これは必要なのか?と思ってしまった。
実際の問題と結びつけたくなる気持ちはわかるのだが、作り話として純粋に楽しみにしてた自分としては正直、冒頭から肩透かしを食らった感じ。
②桑野がブレてる?
隣人の流しそうめん器を見て、後日購入して自宅でひとり流しそうめんを楽しむシーンがあったが、これはどうかなと思った。隣人が持ってる設定は要らないのでは?と思った。偏屈さに磨きがかかった割には、他人にすぐに影響されているというのはちょっと違うのではないかと感じた。
それにしても、相変わらずそうめんが好きなんだなあ。
③英治の恋愛はどうなった?
前作で桑野以上に結婚を意識させる展開だった英治が、今作では前作でいう沢崎のように仕事を持ってくる桜子という女性にベタ惚れという設定。
結婚することなく、別れたということでいいのか?#1では英治の恋人や結婚について一切触れていなかったが、実は仕事のパートナーとしてうまくやっている桑野と同様にプライベートでは結婚できない男ということなのか?
④コメディ要素が少ない?
正直、#1は笑えるシーンがあまり無かった。導入として大事な部分だろうが、初回で離れる視聴者(特に前作ファン)は少なくない気がする。
前作でいう沢崎の犬嫌いが発覚するシーンとか、ヒロインのそういったコミカルな一面が描かれたらいいんだけど…。
○今後期待する点
①新キャストの個性が爆発するか?
前作の主要キャスト(毎話登場するような人物)には“イヤな奴”が一人も居なかったから、ドラマ全体の満足度が高かったとも言えるだろう。
ヒロイン3名はもちろん、設計事務所のアシスタントなど、新たに増えた登場人物の個性が豊かになっていくことを期待したい。
また、ドラマの大ファンであることを公言している三四郎の相田さんが本編に出演することがアナウンスされているのも楽しみである。役どころは未だ発表されていないが、三四郎好きな僕としては期待大である。
②前作キャストの情報が出るか?
#1で少しだけ前作のヒロインである早坂先生の話題が出た。今後、残る前作のヒロインであるみちるや沢崎のその後が話題に出るのだろうか?期待は薄いが、新情報が出たら嬉しい。
○最後に
ここまで色々書き連ねてきましたが、余程のことがない限り、今後も毎週観ていく予定です。
性的指向を自認してからは自分に当てはめて観ることができなくなってしまったけど、魅力的な作品なので楽しみにしたいと思います。
では、久しぶりの記事はこの辺で。