はじき銀舎の地味日記

地味な生活を送る、冴えない男の日記

乗り物酔いにはご注意を

皆さんは乗り物酔いを感じますか?

 

 

全く感じたことが無い方も居れば、子供の頃は感じていたけど大人になるにつれて無くなった、という方もいらっしゃるでしょう。

 

 

また、車の運転をする場合は酔わない、と言われますね。

僕もそうですが、運転しない場合は酔いを感じてしまいます。

 

 

僕は、子供の頃は全くと言っていい程乗り物酔いを起こさなかったが、高校生になると途端に頻発するようになり、今も車や電車、飛行機などで酔って気持ち悪くなることが多い。

 

 

 

 

今回は、そんな僕が車酔いによって死を覚悟した話。

 

 

 

それは、先日ドライブに出かけた時のこと。

 

 

連休を取り浮かれていたのもあってか、前夜は2時間も眠れなかった。

睡眠不足のせいもあったのかもしれないが、助手席でドライブを楽しんでいた矢先、車酔いを感じてきた。

 

 

その後、距離を重ねるにつれて徐々に気持ち悪くなってきたので、一旦車を停めて仮眠をとることに。

 

 

時間を置いて再出発したが、車が動き出すとまた気分が悪くなり、休憩。

 

 

それを何度か繰り返しているうち、ある異変を感じた。

突然両手に痺れを感じ始めたのだ。

 

 

ただ、その時はあまり問題視することはせず、そのまま車を走らせていた。

 

やがて、両足と顔面にも痺れを感じ始め、両手に至ってはあまりの痺れに指が硬直して動かなくなり、痛みすら感じるようになった。

 

 

あまりの辛さに、近くのお店に車を停めてもらい、休むことに。

だが、歩くことすらままならない状態で、呼吸も安定していなかった。

 

おそらく顔色が悪かったのだろう、お店の方が僕に気付いてくれて、介抱してくれていた彼と話をしていたことは何となく憶えている。

 

 

「救急車を呼ぼう」とお店の方が連絡をしてくれ、そのまま僕は担架に乗せられて搬送された。

 

 

ただ、病院までの道のりは長く、加えてかなり車が揺れたせいでさらに痺れと吐き気に襲われ、あまりの苦しさに涙が零れて止まらなかった。

苦しさと、色んな人に迷惑をかけている罪悪感で頭がいっぱいだった。

 

 

病院に着くと、担当医師に"ゆっくり息を吐くことを意識してください"と言われ、ベッドに横たわったままひたすら吐くことに意識を持った。

次第に症状は和らいでいき、"何とか"事なきを得ることができた。

 

正直、一時はこのまま死ぬのではないかと思ったくらい、これまでの人生で感じたことのない苦しさと辛さを感じた。

言葉で表すと簡単かもしれないが、本当に"何とか"回復できたと思っている。

 

 

そのまま2時間くらい休むと気分も良くなったので、そのまま帰っていいですよ、と言われた。

 

 

この一連の症状は"過換気症候群"と診断された。

 

 

あまり聞いたことのなかった"過換気症候群"を詳しく調べてみると、精神的不安や極度の緊張状態で過呼吸になることで、手足の痺れや筋肉の痙攣が起こる症状との記述。

 

自覚は無かったが、車酔いの気持ち悪さを落ち着かせようと、紛らわそうとして呼吸が不安定になってたせいで全身が痺れたよう。僕は手足のみならず、顔面にも痺れを感じ、胸が締め付けられるような痛みを誘発していた。

 

 

休憩のために寄ったお店の方には感謝している。諸事情によりすぐにはできないが、いつか絶対に直接お礼を伝えたい。

 

そして何よりも、ずっと寄り添ってくれた彼には感謝してもしきれない。僕が病院に運ばれたことでその後の予定が潰れてしまったのに、何一つ文句を言わないどころか、ずっと心配してくれていた。

改めてここで彼に言いたい。「ごめん。そして本当にありがとう。」と。

 

 

 

さて、今回の症状ですが、またいつ起きるか分からない怖さがあります。

特に乗り物酔いを感じる方は、深く呼吸をすることを意識して過換気症候群にならないよう注意してください。

そして、皆さんが乗り物の道中を楽しめることを願っています。