どうも、はじき銀舎です。
先週に続き「おっさんずラブ」の話。そこから、片想いの話に繋がる。
4/28(土)に2話が放送された「おっさんずラブ」。
1話はコメディ要素の詰め合わせのような50分だったが、2話では所々で主要人物の心の機微が描かれた。とはいえ、コメディ感は散りばめられており、あらゆる視聴者層が純粋にドラマを楽しめるようにしている。実際、SNSでも結構バズっているようだ。
三角関係となる主要キャストの基本プロフィールは前回触れたから省略するが、
2話では後輩イケメンでゲイの牧君の葛藤が多く描かれた。切なすぎて、観ている此方まで辛くなってしまうくらいだ。
牧君はゲイという設定だが、昔からそうであったかは2話現在明かされていない。バックグラウンドは未だ謎だが、今後明らかになるかもしれない事実によっては更に心が痛くなるかもしれない。
ドラマを観ていない方の為に簡単に補足すると、ゲイがノンケ、しかも男同士の恋愛は有り得ないと思っているノンケに好意を寄せてしまう。
だが、そんなノンケを狙う男(上司)が距離を縮めようと動くのを知ると、居ても立っても居られなくなり自分の気持ちを抑えられなくなる。
そして、その気持ちを本人に爆発させる。
叶わない恋だと分かっているはずなのに…。
僕が2話を観終わって思ったこと。
ゲイはノンケに対して恋をしちゃいけないのか?
その素直な気持ちを本人にぶつけてはいけないのか?
そんなことはないはず。
そして、そんなことがあってはならないような社会になるべきだと思う。
だが、実際そんな簡単な話ではないことは百も承知。
同性愛に嫌悪感を抱く人は少なくない。
隠しているから定かではないものの、僕の周りではゲイに否定的な意見を持つ人は一定数居るし、逆に好意的な意見は聞いたことが無い。
そして、もしも僕が牧君の立場だったらどうだろうか、とも考えてみた。
でも、僕は牧君のようにはなれない。
傷付きたくないからノンケに気持ちを打ち明けることは絶対にできない。恋心を抱いても、それ以上距離を詰めることはできない。
それは、心に傷を負った経験が無いからかもしれない。大切に大切に守ってきた自分自身を一度でも傷付けてしまうことから逃げているだけだとも思う。
とはいえ、決して他人事とは言えない。
今後、本気の"片想い"をして悩む日が来るかもしれない。それがゲイかノンケかはわからないが。
その時に僕はどうするのだろうか。
そういった考えを巡らせると、ゲイの"片想い"はただただ苦しく、現実逃避したくなる辛さが付き纏うものなのかもしれない、と暗い気持ちにさせられてしまった。
だが、それは育ってきた環境が異なる2人が恋愛を成就させることの難しさを表すとともに、それが成就した時の"悦び"を一層共有できる"愉しみ"でもあるのだろう。
そんな"悦び"と"愉しみ"を味わえたら、そこにはどんな景色が広がっているのだろうか?
いつか、この目で見てみたいものだ。